※黒島について

　１．黒島がある天草は、「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」として、世界文化遺産に登録されました。

　特に語り継がれていますのが、１６３７年の「島原の乱」で、キリシタンの農民達が天草領主や島原領主から厳しい年貢の取り立てや禁教政策に反発して、廃城となった原城に立てこもり天草四郎を中心に幕府側と戦った一揆の事です。

　その天草四郎については、歴史的背景や南蛮文化の影響を受けた当時の模様を資料として保存した資料館が天草市の各地にあります。

　その天草の有明町にある無人島の黒島は、以前人が住んでいたと言われていますが、その痕跡が上層部の土地で何区画にも分けた跡があります。ですから、地元の方は島の中には水が出る場所があるとのことですがまだ探し出していません。

２．黒島について具体的には、

　①黒島の所在地は熊本県天草市有明町大浦字黒嶋３９８３番１で、島の名称は「黒島」（地元名ササ島）と呼ばれています。

　②島の面積は２０，９４０㎡（６，３３４．３５坪）あり、島の高さは海面から約２５ｍ位ですが、　潮の干満によって島の高さが変わります。

　③島全体がささ竹が生い茂っていますが、現在は上に登る階段やキャンプが出来るように整備されています。

　④黒島の周囲は一年中を通じて、鯛・チヌ・ガラカブ・タコ等が獲れます。

　⑤黒島に渡るには、赤崎港から船で約５分で行けますが、現在は瀬渡し船が天草五橋の松島からしか無くて黒島まで約３０分かかります。赤崎港より近い港は、有明町須子漁港があってそこから黒島は約８００ｍ位の距離です。

　⑥黒島で住むにはインフラ整備が必要です。

　⑦黒島を所有するだけでは漁業組合に加入する必要は無いとの事です。又、船を購入して運航する場合には、漁業組合の許可は必要ないが、船を対岸に保管する場合には料金等が発生します。　

３．インフラ整備費用概算

　①井戸の採掘　水２０ｍ採掘費用約２００万円・温泉１０００ｍ採掘費用約６０００万円

　②太陽光発電　例えば「パーソナルエナジー」を利用した場合約３００万円

　③住宅の建設費用　ログハウス約４００万円。建物は屋根・柱・壁があれば建築物になるので、事前に建築工事届けが必要になる場合があります。（天草市役所建築課建築指導課０９６９－２３－１１１１）

　④桟橋の整備費用　鉄骨コンクリート製約６００万円・浮桟橋約５０万円（熊本県天草広域本部土木部維持管理課０９６９－２２－４６７２）

　④ヘリポート　緊急時の為に、土地の上層部にヘリポートを造成する。幅７ｍ四方のコンクリート敷き

４．固定資産税　無し

５．周辺の環境

　①道の駅「有明リップルランド」には食事やお土産の海産物等があります。

　②道の駅から約６０ｍの場所に「さざ波の湯」温泉があります。

　③道の駅から約１．３ｋｍの所に「ザ・マスターズ天草コース」のゴルフ場が有ります。

　④道の駅から約１０ｍの所に、「隠れキリシタン民俗資料館（サンタマリア館）」があります。

　⑤道の駅から約３４０ｍの所に、「四郎ヶ浜ビーチ」海水浴場があります。

　⑥道の駅から「天草空港」まで車で約３０分で行けます。

　⑦道の駅から、熊本市内まで車で約１時間３０分です。

６．その他

　①２０１８年９月２９日に日本テレビ系で吉本興業のお笑い芸人のダイアン二人が黒島に上陸して、魚釣りをしてそれを民宿で料理して食べる情景が放映されました。

　②２０２２年１月３日のテレビ熊本のクイズ番組で、「黒島」の販売価格が幾らかを当てる番組でした。

　③瀬渡し船　熊本県上天草市松島町合津６１００－１７　旅館名「海の都」電話０９０－２５０５－８２５１・瀬渡船船料金１回往復１人３５００円・定員１３名